読書

ガロア 〜天才数学者の生涯〜

ガロアが20歳の若さで決闘で死んだことはあまりにも有名であるが、本書はその生涯を時代背景とともに掘り下げ、ガロアの人物像と彼が後世に残したものの意味が書かれている。若干20歳の青年が、その後の数学の歴史を塗り替えてしまうほどの偉業をいかに成し…

ロボットとは何か 人の心を映す鏡

ロボットとは何か――人の心を映す鏡 (講談社現代新書)作者: 石黒浩出版社/メーカー: 講談社発売日: 2009/11/19メディア: 新書購入: 6人 クリック: 119回この商品を含むブログ (49件) を見るマスコミにも大きく取り上げられたリアルな人型ロボットを開発してい…

心は孤独な数学者

数年前に読んだ本であるが、ちょっと読み直してみたくなったので読んだ。「国家の品格」がベストセラーになった数学者藤原正彦の随筆である。著者のあこがれの数学者ニュートン、ハミルトン、ラマヌジャンの故郷(それぞれイングランド、アイルランド、イン…

工学系学生のための ヒルベルト空間入門

何とか読み終えることができた。本書の「まえがき」には以下のように書かれている。 本書は数学の専門書ではなく,量子力学を学びたいと望む工学系の学生が,その量子力学を理解するために必要と思われる最小限の内容を展開した解説書である. 僕は高校3年…

数学する精神

良書である。数学はややもすると人間味のない無味乾燥で論理的な学問と思われているが、決して非人間的なものではなく、機械(コンピュータ)では絶対に発見することのできない深くて美しい定理を発見できるのは人間だけであり、数学の研究は人間の精神活動…

この定理が美しい

何か面白そうな本はないかと、本屋さんでぶらぶら見ていたら、目に留まったので買った。一般向けの数学書であるが、数式がたくさん書いてあるので、ほとんど理解できないだろうが、眺めるだけでもよいと思った。20名の分野の異なる数学者が自分が美しいと思…

まつもとゆきひろ コードの世界

Rubyの生みの親であるmatz氏が書いた本である。某缶コーヒーのコマーシャルではないが、本人が直々にRubyについて語るのを読めるのはこの上ない「贅沢」である。それだけに、ソースコードのインデントの崩れや印字ミス、仮名漢字変換の誤り、すぐ直前に書か…

本:「ネコ型社員の時代」

ネコ型社員度テスト 偉くなるより仕事の腕を磨きたい それはそうですね。社長にでもならない限り偉くなってもいつも上からのプレッシャーはあるもの。普通の人には到達できない一流を目指したいです。 仕事では持続力より瞬発力が大切だと思う 持続力も大切…

本 「情緒から論理へ」

鈴木光司の初期の作品は好きだったが、この本を読んでとてもがっかりしてしまった。もうちょっと科学的・論理的な思考の持ち主だと思っていたが、この本は「トンデモ本」といってもいいくらい滅茶苦茶な内容。論理が重要だといっているが、話の流れが全然論…