本 「情緒から論理へ」

鈴木光司の初期の作品は好きだったが、この本を読んでとてもがっかりしてしまった。もうちょっと科学的・論理的な思考の持ち主だと思っていたが、この本は「トンデモ本」といってもいいくらい滅茶苦茶な内容。論理が重要だといっているが、話の流れが全然論理的でなくて、かなり情緒的に展開されている。数学者の藤原正彦を批判しているが、全然ピント外れ。恐らく論理学、少なくとも数理論理学を知らないのではないか。

情緒から論理へ (ソフトバンク新書)

情緒から論理へ (ソフトバンク新書)