吾妻山公園と小田原城

今回でまだ3度目であるが、4/10(土)に二宮にある吾妻山公園に行ってきた。小高い山の上から海が遠くに見下ろせる素敵なところである。前回行ったのはちょうど1年前、このブログの最初のエントリーとして書いた。

吾妻山公園は東海道線二宮駅から歩いてすぐのところにある。長い石段を登り、新緑の若葉が芽吹き出した木々の中をちょっと汗をかきながら頂上の広場に到着すると視界がぱっと広がる。

傾斜した一面に芝が植えられている。形のよい一本の大きな木が目に入ってくるが、その先が見えず、どんな風景が広がっているのかと初めて訪れる人の想像をかきたてる。天気が良い日には富士山が見えるが、今の季節はそのチャンスは低い。今日は全く見えなかった。

菜の花の季節はとうに過ぎているが、かろうじて咲いていた。最初にここに来た時は一面の菜の花が咲き、富士山も良く見えた。ここから見る相模湾はゆったりと春の霞にかすんでいて、なんとも言えないのどかな気分に浸ることができる。ぼ〜っと何も考えず眺めているだけで満足だ。

ソメイヨシノは満開をちょっと過ぎた程度であるが、人はそれ程多くないのが嬉しい。枝垂れ桜はまだほとんど蕾だった。

青い海と桜のピンク色の絶妙なコンビネーションはこの公園の最大の見所である。沖では海釣りの漁船が何艘も浮かんでいた。

十分に春を堪能した後、小田原に行った。1年前に来たとき小田原城には象のウメ子がいたが、9月に亡くなってしまった。60年も前に日本に来たそうだ。老衰とのことであるが、確かに元気がなかったような感じがした。象のいた柵だけが残されている。いずれその柵も取り壊されるのだろう。

お堀や周辺を一通り見て、このまま駅に戻って帰るのは物足りないので、海に出て海岸を歩くことにした。西湘バイパス走る海岸は砂浜ではなく、砂利の浜である。由比ガ浜や逗子湾ではサーフィンやヨットをする人が一年中見られるが、この付近の海岸では殺風景なくらい何もない。砂利の海岸は歩きにくい上に、大きな川があるため大回りをして橋を渡らなければならない。

結局、海岸を歩く人はほとんどいない状況の中、国府津駅まで歩いた。