逗子から荒崎まで歩いた

もし、今日天気が良かったら二宮の吾妻山公園に行くつもりだったが、あいにくの曇りでここ数日の低い気温のため桜もまだのようだ。仕方ないので、先週の月曜日に荒崎に行ってきたときのことを書くことにする。

春分の日の振り替え休日の月曜日の朝、目が覚めたらピカピカに晴れていたので、久しぶりにカメラを持って出かけた。特に目的はない。強いて言えば歩くこと。気分転換。2月に京急三崎口から強風の吹き荒れる中、歩いて荒崎まで行ったことがある。立石には何度も行っているので、そこから荒崎までどのくらいの距離なのか、歩いて確かめたかった。

横須賀線に乗り逗子駅で降りる。10時くらいに着いた。朝はあんなに晴れていたのに、雲がかなり出てきた。お気に入りスポットの一つである披露山公園まで駅から歩く。駅前通りを西に進むと「なぎさ通り 海岸入り口」という標識がある。そこを曲がって道なりにしばらく進むと海岸近くの右手方向に小高い山が見えてくる。

人がめったに通りそうもない山道を登ると披露山公園にでる。富士山はうっすらと見えるだけ。それでも、「今日は富士山がよく見えるね。来て良かった」という会話するご年配の方々もいる。ここには何度も来ているが、まだ完璧な眺めには出会えていない。

逗子海岸に出て、砂浜を歩けるところはできるだけ砂浜を歩く。海岸ではワカメ干し作業をしていた。昆布とワカメの違いがよくわからないが、多分ワカメだと思う。大きな釜で茹でたワカメを洗濯バサミのようなもので一枚一枚丁寧に広げて吊している。




砂浜沿いをさらに歩くと、森戸神社に着く。ここでは、結婚式もできる。今日も運良く遭遇した。石原裕次郎の碑の前で記念写真を撮っていた。



さらにしばらく海岸を歩いていると、葉山御用邸に着く。密漁の監視なのか御用邸の警備なのかよくわからないが、いつもと変わらず厳重だ。御用邸前の海岸に小さな岬がある。天皇一家が散策されるところであるらしい。芝生になっていて横浜の大桟橋の「くじらの背中」を小さくしたような感じのところであるが、南側は侵食された岩がゴツゴツしていて僕は「くじらの背骨」と呼んでいるが、正しくは「小磯の鼻」という。それにしても、今日は潮が引いている。


さらに砂浜沿いに歩いて葉山公園を過ぎるところに長者ヶ崎がある。これまで何度か来ているが、今日のように潮が引いていて、岬の先端まで歩いていけたのは初めてである。立入り禁止の看板もあるので、行けないのかと思っていたたが、子供も含め20人くらいの人の姿が見えた。こんなことはめったにないと思うので、岬の先端を一周した。潮が満ちて帰れなくなったらどうしようと思ったが、全くの杞憂であった。


長者ヶ崎を過ぎると、あと1.5Kmくらいで立石だ。今日の立石も潮が引いているため、海岸と岩が完全につながっていた。こんなの初めてだ。


立石から先は今回初めて歩く道。目指すは荒崎。海岸沿いを歩きたいが、地図を見ると途中に海上自衛隊の学校があるらしく、海岸は歩けないようだ。仕方ないので、国道134号線を延々と歩く。

さすがに足が痛くなってきた。やっと長井漁港に着いた。海産物の直売所の前で炭焼きの串焼き1本150円で売っていた。ホタテとマグロを買った。うまい。ホタテは歯ごたえがあり、マグロはジューシーだ。マグロの串焼きなんて初めて食べたような気がする。これで150円は買得だ。そのほかにもつぶ貝やイカぽっぽなどを売っていた。


ちょっと元気になったので、頑張って歩き続けてようやく荒崎のバス停まで来た。だいぶ日は西に傾いてきた。

荒崎公園の先端にある岩礁。ここは岩礁沿いにずっと和田長浜海岸まで行けるが、今回は無理である。

夕日の写真をしばらくの間撮った。今日は雲が多いため、夕日は雲に沈むという残念な結果。一応、すっかり日が沈むのを見届けてバス停に戻った。バス停前の漁港から1枚。

立石から荒崎までは、思っていた以上に遠かった。歩いて行くことはもう二度とないだろう。多分ないと思う。