吾妻山公園の菜の花

関東地方はここ1週間、毎日雲ひとつないくらいの晴天が続いた。風は冷たいものの、顔を太陽に向けて目を閉じていると陽射に春の暖かさを感じるほどだ。

先日、TVの天気予報を見ていたら、吾妻山公園の菜の花が満開との話をしていたので、昨日(1/22)、Nikon D7000を持って出かけてきた。起きたのが10時過ぎと寝坊してしまったため、着いたのはちょうどお昼ころ。思った以上に大勢の人々。テレビで紹介するくらいだから、そうりゃそうだろう。あいにく富士山は雲の中で見えなかった。午前中早い時間帯は見えていたらしい。

風もない穏やかな天気で、菜の花を見ながらひなたぼっこするように、のんびりした時間を過ごした。菜の花を近くでじっくりと見ると全身本当に黄色一色だ。

3時半くらいに、もう帰ろうと山を下り、階段のところまできたが、これから登ってくる人もいるため、せっかくだから夕日を見ようと、また引き返した。この公園、5時には閉鎖(入り口にロープが張られる)されるということで、日没時まで居る人は少ない。ほとんどが撮影が目的で残っている。昼間は雲に隠れて見えなかった富士山も見えてきた。

RAWからの現像時にシャドーを持ち上げて、アクティブD-ライティングを多少つけたら、下のようになった。元の画像では菜の花はほとんど見えない。

写真を見ていて、「菜の花畑に 入日薄れ 見渡す山の端 霞深し」の(中島美嘉の)朧月夜のメロディーが浮かんできたが、季節はもっと後のことだろうが、あのような情景的な写真もいつか撮れるようになりたい。

日没を過ぎて、あたりが暗くなってくるとさすがに人もいなくなる。小田原方面の街明かりは見えるが、街灯が一切ないので辺りはすぐに真っ暗闇になるだろう。

懐中電灯も持っていないので、もう帰らないとと三脚をたたんで坂を下り出して、後ろを振り向いたら、いい感じの色の空に木のシュルエット。これは撮らないともったいない、と思い急いで三脚を出して撮ったのが下記。現像時にホワイトバランスで色を変えているが、こういう雰囲気の写真は好きだ。星空であればもっと良い。

次回は桜の季節にまた来ようと思う。